PARIS
【行程:2004年7月17日〜18日】
「花の都パリ」に行ってきました。
一泊二日で。
ジュネーブからパリはTGVで2時間30分位で
着いてしまう。東京から熱海に行く感覚かも。
・・・とはいえ一泊二日・・・。見所満載の
パリだもの、目的を絞らないとね。
と言うわけで私は
「漫画を買って日本食を食べる」

とかなり(他人から見たら)下らない目標を決めた。
「パリには日本の漫画とか小説とか沢山売ってる本屋さんと、
日本食のお店があるよ。」
と以前から友達から聞いていてすごく羨ましかったのだ。

その他、ルーブル美術館とベルサイユ宮殿に
行こう、という大雑把な(私がね)計画をたて、
花の都に乗り出した。「おのぼりさん」である。
【TGVとご満悦のオット】
何せ一泊二日なので、パリに着いたらすぐに行動しなきゃならない。土日に出かけたので、土曜日に買い物は済ませておかないと日曜日は大概のお店が閉まってしまう。漫画だ漫画!漫画買いに行くぞ!
しかしその前に腹ごしらえ。
日本街というものがあるらしいのでそこに行ってみることにする。きら〜ん。何軒か日本食店があった。その中の一軒のラーメン屋(ラーメンももはや日本食の国民食でしょう)に入る。
私は「マーボー丼とラーメンのセット」オットは「チャーハンとラーメンのセット」を頼む。
フランス人と思われるお兄さんが注文を受け、「まーぼー、ちゃーはんはいりました〜」と素晴らしい日本語を
披露していた。感動したのは、早く商品が出てきた事。日本なら普通なんだろうけど、ジュネーブに住んで以来、
「レストランでは注文取りに来るのも、商品出てくるのも、会計するのも全部遅い」という状況に慣れてしまっていた為、
それだけでもかなり感動したわけだ。日本人としては「出前迅速落書無用」この精神でいたいものよのぅ、ドラえもん。
出てきたラーメン等も「普通に美味しく」満足した。いやいや、普通がね、大切なんだって。ホント。

おなかも満ちたし、漫画だ漫画!漫画買いに行くぞ!
なんとパリには「ジュンク堂」があったんですよ〜。もうね、頭から蒸気が出そうなくらい興奮
欲しかった本の新刊も出てるし。思わず「あ〜!」と素で独り言を言ってしまい、自嘲してみたり。
値段はさすがに高いけど、「ブランド物とか一切買わないんだから」と、ごっそり本を買いました。満足満足。
その後日本食品店にも行って、ジュネーブの日本食品店には売っていない食材(マルタイ棒ラーメン醤油味等)を購入。
パリに来て数時間で既に荷物が重い…。なんか、闇市に買い物に来た人状態。
店を出ると雨も降ってたし、一休みしようと言う事になり「スタバ」へ。
気軽に「スタバ」とか書いてるけど、スイスでは「スタバ」はかなり希少な存在の為、これも結構感動ものだった。
以前一人でベルンに遊びに行った時に「スタバ」発見。かなり嬉しくなり、日本でいつも飲んでいた「ラテ」を頼んだ。
ちなみにベルンは同じスイスでもドイツ語圏。「スタバ・ベルン店(正しくは知らない)」では、ちゃーんとドイツ語なまりで「しょ〜とらて〜!」とでかい声で言ってくれて、かなり笑えた。
ところがね、フランスでは言ってくれなかったよ。やっぱり自国の言葉に対するプライドがあるのかしら。ちぇ〜っ。

さてさて、重い荷物を背負いながらいざ、世界に名だたる「ルーブル美術館」へ!
四方立派な建物に囲まれて、広場の真ん中にピラミッドが。
最初、何かの飾りかと思っていたらそれがルーブルの入口だった。
さっすがルーブル、広い広い広い広い。と4回書いてもまだ足りないくらい広い。
【ルーブル美術館の入口。最初分からなかった。】
我々、大して美術に造詣が深いわけではないので、最初は比較的真面目に見ていたのに、だんだん飽きてしまった。っていうかね、量が多すぎ。疲れちゃったし、訳が分からなくなってきたんだよね。多分すごく価値のある絵も、何点か素通りしたんではないかと思われる。やれやれ。



しまいにゃ、「絵の真似」(上の写真参照)をしだす我々。右の戴冠式の真似をした時は、見知らぬ観光客からも写真撮られました。国際的恥。
でもね、こんな私でもフェルメール好きなので「レース編みの女」と「天文学者」を見た時はとっても感動しました。(いや、他の絵でもね、感動したんですよ。信じてもらえないと思うけど。)
あ、もちろん「モナリザ」も見ましたよ。小さい絵でした(世界の名画を目の当たりにして、それだけ?)
さて、翌日は「マイバス」という日本の観光バスに乗ってベルサイユ宮殿に。言わずと知れた「ベルばら」の世界ざます。
我々のツアーは朝一番位に到着したようで、並ばずに入れましたが、ツアーが終了後、入口を見たら長蛇の列が出来てました。いや〜、すんなり入れて良かった良かった。

私は「ベルばら」完読しているので、ガイドの説明を聞くとよりいっそう、「なるほど感」が。左の写真、ベルサイユ宮殿に訪れた池田理代子さんはこの彫刻をみてオスカルを考案したそうです。確かにこんな絵出てきたよね「ベルばら」に。私は別にオスカル様親衛隊ではないけど、やっぱりちょっと感動。♪バラはバラはけだかく〜さぁいぃ〜て〜バラはバラはう〜つぅくしくぅ散るぅ〜♪
でもって、右がアントワネットの肖像画。
ちなみに私が知っていた彼女の名言は「パンが無ければお菓子を食べれば良いじゃない。」でしたが、この日のガイドさんによると彼女が貧しい民衆に向かっていったのは「パンが無ければブリオッシュを食べれば良いじゃない」との事でした。ブリオッシュ、美味しいもんねぇ。
あと私が「ベルばら」読んで知っていたのはフェルゼンとの浮気疑惑だけど、夫のルイ16世の弟との浮気疑惑もあったんだって。へぇ〜。ヒマな貴族は噂話に夢中だったそうだから、特ににアントワネットの噂話なんて楽しくってしょうがなかったんだろうな〜。松田聖子みたいなものかも?
♪あ〜いがぁ〜くるしみ〜なら〜、い〜つまで〜もくる〜しもぉ〜♪私はゴメンこうむる!

ベルサイユ観光終了後、ツアーバスは(よくある話しだけど)ブランドの安く買えるお店に。私達はブランド物に全く興味が無しだけど、そのままバスに残ってるのもなんだし、見るだけなら面白そうだから、と言う事でお店に行ってみた。
その店で一番面白かったのは左の物体。来たんだね、彼も。カタカナ書けてる事に妙に感心してしまいました。他にも何人かの有名日本人のサインがありました。
っていうか、皆がブランド品物色してる時に、こんな写真を撮るのに夢中になっているオットって一体…。

市内に戻った我々は、またしても日本人街に向かいうどんを食べました。うっまーい。
オットは特に私のセットメニューについてた鶏のから揚げに感動してました。やわらかかったし、脂身があったように思う。スイスって、パサパサのムネ肉が主流だからねぇ。
時々は油ギタギタのケンタみたいなチキンがが恋しくなるわけさ。


お腹も満ちたところで、近くにある「オペラ座」見学へ。昼間なので、モチロン建物だけの見学です。

上がオペラ座の内部。左の部屋にいたっては、なんだかベルサイユ宮殿よりも豪華に見えました。「ベルばら」のアントワネット風に言えば、「あ、何て素晴らしいのかしら…」ってところです。
右はコンサートホールの天井画。シャガールですねぇ。こういうところの天井画って、もっとカッチリした宗教画が描かれてるっていうイメージだったんで、これまた感動。こんなところでオペラとか見たら、うっとりだねぇ。

そんなこんなで、短いけれど充実したパリ旅行を終え再びTGVに乗って一路ジュネーブへ。
もちろん電車の中で、買った本を読みました〜。しあわせ


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