食べ物考


スイスに来てビックらこいた事といえば、やはり「食べ物」。

私は家の近くのスーパーでほとんど毎日買い物してる。いわゆるスイスの
一般的なスーパーだ。

≪肉・魚≫
200g〜300gで8fr〜13fr(日本円で700円〜900円位?)しやがる。
豚も牛も鶏すらも。(ウサギは買わないから知らないけど)
高いぞばか者!!
日本で「よりどり!3パック598円!」とか「今月は家計が苦しいわね。
じゃ、お安い鶏にしましょう。ほほほほ。」
とかの習慣に慣れてると怒り通り越して、何だか悲しくなってくる。
高くても、美味しければ何とか私も許すさ。しかし・・・
硬くて、まずいんだ!!(硬いからまずいのか?)
こっちの人、脂嫌いなのか殆ど脂身ないし。「脂がね、旨みなんだよぉ。」
って教えてあげたいんだけど、それはフランス語でなんていうんだい?
ああ、薄切りペラペラ脂身のある肉が食べたいなぁ。
吉牛のペラペラの肉食べたいなぁ。(それは今、日本人でも思ってるか)

「お肉が高いなら、お魚は安いのね?」
なんて甘い考えはこの国では通用しない。
「トラの穴」の様に厳しい国、スイス。
ただね、一個だけ嬉しい事が。
エビの背ワタは既に取られて売ってるの(はぁと)。
しかも背中に切り込みなしに。
一体どうやって取ったのか、はなはだ疑問は残るが、それはまぁいい。
スイスマジックとでもしておこう。
エビも高いんだ。それくらいオプションがなくっちゃやってられるか!

≪野菜≫
これが私にとっては一番の曲者だ。
私にはジャガイモやにんじん等の根菜は「比較的長期保存食」
のイメージがあった。常温保存で。
ところが、たかだか1週間でにんじんはしなびてくるわ、
ジャガイモはうようよ芽がでて皺が寄るはで、
答えないと分かっていても根菜どもに向かって
「なんっじゃ、お前ら!?もっと根性だせよ!!」
と言ってしまいたくなる私の気持ちを誰か分かって欲しい。
スイスは備蓄国らしいので、古い野菜が出回ってるのかもしれない。
しかし一体どれほどの期間備蓄されていたと言うのだ。
備蓄するにもほどがあるっての。おばはんの空き缶集めでもあるまいし。
(にんじんに関しては冷蔵庫に保存すると、
比較的長持ちすると言う事が分かった。”おばあちゃんの知恵袋”並に
役立つ情報だ。メモしといてください。)
ちなみにきゅうりは馬鹿でかい。こん棒に似ている。
ちなみにフランス語できゅうりはコンコンブルなので、
こん棒の語源はフランス語かもしれない、ふっふっふ。
と新しい発見をしてひそかに喜んでみる。
誰かが先を越して国際言語学会(それが実在するかは知らない)
にでも発表したら、ちょっと悔しい。
しかし日本のほっそりとしたきゅうりの方が変形種らしいので、
そうそう悪口も言ってられないね。
以下がきゅうりとたばこの比較図(すばらしい画才だ!)
ちなみにナスもでかい。
そしてキャベツは硬くて重い。
妻がきゅうりとキャベツを持って目の前に立ちはだかったら、
夫は死を覚悟しなければならない。
スイスはそれほどに厳しい国なのだ。
                             
きゅうりとたばこ比較図


とにかく高いスイスの物価。
それなのに、買い物客は「どかん!どかん!腐ったって平気だよ!」
とばかりに物を買う。
カート一杯はみ出ている。買いだめなのか普通の買い物なのか。
「そんなに君の家ではヨーグルトを食べるのかい?10個は買いすぎだよぅ。」
とアドバイスしたくなるのが人情ってもんだ。
でもフランス語で何ていうか分からないから、アドバイスしない。
私も友達のPさんと一緒に時々スーパーやバイオ食品のお店に
行くんだけど、買うわ買うわ。私も運ぶの手伝った時、
リュックからきゅうりがはみ出ました。(恥ずかしい思ひ出・・・)
3人家族で何故そんなに・・・。しかも食事もそんなに量を食べてるとも
思えないんだがなぁ。かなり疑問。


でね、何が一番問題かっていうとね、比較的食べ物が私の口には
合わない事なんだね。
(な〜んだ、そんなことだったのかぁ。)
レストランなんてね、ランチでも15fr.は当たり前。しかも飲み物は別だよ。
(探せば付いてくるところもあるかもしれないけど、私はあたった事がない。)
イタリア料理屋さんでない所のパスタは給食のソフト麺を思い出させる、
ナツカシ系。別に懐かしくなくてもいいから、アルデンテが食べたい。
日本の、サラダ・メイン・デザート・ドリンクで1000円〜1500円で食べられる
あのシステムは素晴らしいよ。

そんなこんなで今日もスーパーにお買い物♪お買い物♪(ため息)


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